こんにちは、シルバームーン彫金工房、大塚です。
何回か続けてバングルとブレスレットの紹介をしましたが、まとめて見ると、改めて自分のデザインしたものは、唐草模様(アラベスク)が多いなと思いました。
月のモチーフとともに、メインモチーフと言ってもいいかもしれません。
そこで今回は、シルバームーン彫金工房の大切なモチーフである唐草模様について書いてみようと思います。
自然と惹かれていました
もともと自分は、国内外の古い工芸品が好きで、この仕事につく前から、本を読んだり美術館によく見にいったりしていました。いろいろなタイプの作品があってそれぞれ魅力的なのですが、その中でも唐草模様が使われているものが多く、自然と目を引かれました。
シンプルで力強いものもあれば、繊細で華麗なものもあり、同じ模様であってもこんなに幅広い表現ができるものかと思いました。
そして、それぞれがとても魅力的に見えたのです。
その後、伝統工芸を学んでいた時期にも唐草模様をたくさん目にして、実際に自分なりに作ってみたりもしました。
初めて作ったものも唐草模様
思えば最初に自分が商品としてデザインしたアクセサリーも、唐草模様が彫りで入っているものでした。
15年ほど経っていますが、今でも気に入ってくれる方も多いので、作り続けています。それも感慨深いことです。
実際にデザインするときはシンプルにすることが多いのですが、シンプルな形だとアラが目立つので、デザインにしても、作るにしても気を使います。
逆に複雑なデザインの場合は構成で悩みます。絵を描いてみたり、パーツをいくつか作って組み合わせてみたりして、自分の思ういい形になるように模索していきます。
そんな風に試行錯誤しながら作ったものは、色々な形となってできあがり、店頭に飾られています。
手彫りで入れたり、銀で作ったり、金で作ったり、月と組み合わせたり、石を囲むように飾ったりとさまざまです。
なぜこんなに唐草模様に惹かれるのかは良くわかりませんが、自分としては模様の定番のような存在でデザインする上で欠かせないものです。
唐草模様を入れることで、全体が生き生きとして暖かみがでるように思います。
植物というよりもむしろ、全ての生命の象徴でもあるのかも知れません。
形自体も、ごくシンプルにもできるし、複雑にしようと思えばできるし、とても懐の深いものです。
今後も唐草模様の入ったデザインを作り続けていきたいと思っています。
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