こんばんは、シルバームーン彫金工房の大塚です。
いよいよ雨風が強くなってきました。どうぞ皆さまお気をつけて。
さて、1点ものの天然石シリーズ連載2回目はデンドリティックアゲートという石。昨日ご紹介しためのうの仲間です。
モスアゲートの1種で、結晶の亀裂に鉄やマンガンが入り込んで再結晶化し、樹木や草木などのような模様を形成したものです。つまり、この模様は実際の植物の化石とかではなく、自然にできた模様がたまたま植物に似ていたということです。
あまりにも自然なこの模様を目にすると、とてもそうは思えませんね。
お客様も本当の植物ではないと知って驚かれる方も多いです。
デンドリティックアゲートのネックレス
このペンダントを見ると白いベースのアゲートの部分に、まっすぐに伸びた黒い枝と葉のような模様と、右下のあたりには茶色い大地のような模様が入っています。この黒いところはマンガン、茶色いところは鉄に由来する色なんだそうです。
忍石という和名のとおりのシダのような模様がきれいです(忍とはシダのこと)。
デンドリティックアゲートのネックレス – シルバームーン彫金工房オンラインショップ
こういう模様の入った石の実物を見たのは初めてだったので、とても新鮮でした。植物のような模様があまりにも本物っぽくて繊細で。
自然にできた亀裂が模様になるというなので、石の性質上似た模様ができるのでしょう。とは言え、全く同じ模様になることは無いのでそれぞれが唯一のものということになります。その世界に1つしかない模様ということも魅力で、すぐに手に入れました。しばらくはただ眺めて満足していましたが、何年かしてようやくアクセサリーとして加工してみようと思ったのでした。
ペンダントにするにあたっては、やはりこの植物のような模様をメインにしたかったので、なるべくシンプルな枠をつけてバチカン部分にはさりげなく葉っぱのデザインをいれました。
僕もとても気に入っている、自然の不思議を目の当たりにするような石を使ったペンダント、ぜひ店頭かネットショップでご覧ください。
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