鎚目と彫りのシリーズ

on 2015/01/24 by 大塚貴コメントはまだありません

こんにちは、シルバームーン彫金工房、大塚です。

早いもので、お店を移転してから二ヶ月近くになります。
新しいお店と工房にもだいぶ慣れて、普段通りの作業ができるようになってきました。
基本的な道工具さえあればどこででも作業はできるのですが、工房のレイアウトも少し変えたため、機能的に作業ができるように微調整などしてようやく落ち着いてきたところです。

シルバームーン彫金工房の商品を紹介しているシリーズの二回目、今回は鎚目と彫りのシリーズを紹介します。

鎚目とつや消しリング — 鎚目とつや消しのリング/太・鎚目とつや消しのリング/細

バングル紹介の時も少し登場したこのシリーズ、もう少し掘り下げてみますね。
このシリーズは前回紹介した彫りとダイヤのシリーズに続いて作ったもので、やはり15年ほど前にできたものです。
初めに作ったものがやや繊細なものだったので、もっと無骨なものを作ってみたくて太い方は思い切って10ミリほど幅を持たせました。
幅は前シリーズと同様に二種類あって、細い方でも7ミリなのでしっかりとした存在感のあるものです。
鎚目は好きなのですが全体に入れるとありがちな感じがしたので、縁だけに入れてみたところとても良かったのでそれで完成としました。

これだけでも充分なのですが、手彫り模様を入れたものも作ってみたところ、シンプルで力強い唐草模様が縁の鎚目とよく合っていたのでこちらも商品化しました。

鎚目と手彫り模様のリング — 手彫りアラベスクと鎚目のリング / 細・手彫りアラベスクと鎚目のリング / 太

シンプルな鎚目だけのものと、手彫り模様を鎚目が囲んでいるもの。どちらがお好みでしょうか。
どちらも、シルバームーン彫金工房らしいものが出来たと思っています。

このシリーズは初めてシルバーアクセサリーを着ける方にお勧めして、気に入って頂くことも多いです。
ちょっとした工芸品のような趣きがあるものなので、銀製品の魅力を知って頂くのには適していると思います。使っていると細かい傷やくすみがつくのですが、それでより一層味わい深くなり愛着がわいてきます。
どちらかと言えば男性に好まれると思っていましたが、女性にも人気だったのでペアアイテムとしてもよく選ばれています。

前回紹介したものもそうですが、ごく初期の頃にできたこれらのシリーズは、シルバームーン彫金工房の方向性を決定づけ、当店の顔ともいえる人気商品になってくれました。
出来上がった時から自分でも気に入っていて、15年経った今でもそれは変わりません。

鎚目と彫りのシリーズ・ネックレス