こんばんは、店長おおつかです。
今日、ふと別件で使っているカウントダウンアプリを見てみたら、今日がオダサガに引っ越してからちょうど100日目でした!意識していなかったんですが、「なんかちょっとアニバーサリー感…!」と一人でニヤついておりました(笑)
さてさて、先日オーナーが「二月の工房風景」でチラッと書いてくれていたんですが、フルートのヘッドキャップにオーダーで彫りをいれさせていただきました。
始まりはフルート奏者・Fさまからの一通のFacebookメッセージ。「手持ちのフルートヘッドキャップに彫りを入れてもらえないか」というご相談でした。なんと今回は連絡はほぼ全てFacebookで!すごい時代になりましたねー。(ちょっと年寄り臭い…w)
とはいえ、クラシックには疎いわたし達。”ヘッドキャップ”というパーツどころか、そもそもフルートという楽器を間近で見たこともなければ触ったこともありません。素材は?形は?厚みは?彫るときの振動や熱で音が変わっちゃったりしないかな?と不安ばかりが浮かんでしまいます。
Fさまに質問攻めと言っていいほどのメッセージを送りつつ、まずはGoogleで検索。
「ほほぅ…フルートってシルバーとかゴールドで作られてるんだ…」
「うおぅ!プラチナ製って!!お高いんでしょう!!」
「お!これはご相談があったパーツだ!彫りのはいったものも売ってるんだ…そして高い!」
などなど、Fさまどころかフルートに携わったことのある方すべてから呆れられてしまいそうな素人っぷりを発揮してしまいました。
幸い検索に検索を重ねたところ、フルートの設計図のような画像を見つけてなんとか彫れそうだということを確認。音にも影響のないパーツだそうなので、オーダーをお受けすることになりました。
そしてデザインなどを相談して、こんな感じになりました!
表にはシルバームーン彫金工房らしいアラベスクを、裏面にはお名前と42という数字。
この数字、フルートを始めてからの年数なんだだそうです。42年!店長が生まれる前から、オーナーもまだ小学校にあがる前からフルートを演奏してらしたとは…。ブランクがあったとは伺いましたが、42という数字に一つ事を続けることの重みと格好良さを感じました。そしてそんな記念としてシルバームーン彫金工房の彫りを選んでいただけたこと、本当に光栄です。
実はまだ続きがありまして…その後、Fさまのお知り合いの方がゴールドメッキを施すことになっていたそうで、完成画像を送っていただきました。それがこちら。
シルバーからゴールド色に変わったことでガラッと雰囲気が変わりました!チラッと写っているグラスとあいまって、なんだかセクシーささえ感じてしまいます。同じもので比べてみてみると、シルバーはちょっと男性的な雰囲気ですね。
「とても美しく、眺めていて飽きません。」
この一言がとても嬉しく、そして身の引き締まる思いがしました。
42年という長きに渡り演奏してきた方のこれからに寄り添っていくこのパーツ。どうか長くご愛用いただければ幸いです。Fさま、この度は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
…こぼれ話…
店長、ミュージカルやオペラは好きで足を運んだことはありますが、じつはクラシックのコンサートは未体験。興味はあるけどちょっと敷居が高い…というイメージでした。今回フルートという楽器の一部をお任せいただいたことで少しとっかかりができたように思います。
あんまり格式が高いとまだ緊張してしまいそう…というか場違いそうなので、まずはカジュアルなコンサートがあれば行ってみたいなぁ。
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