工房の道具 ピンセット


こんにちは、シルバームーン彫金工房、大塚です。
工房の道具を紹介しているこのシリーズ、今回はピンセットです。

たいてい誰でも知っているピンセット、工房の道具の中でも最も一般的なものではないでしょうか。
ただこれにも種類があって、普通のものと特殊なものがあります。
特殊な方は誰でも知っているものとは言えず、ちょっと珍しく面白いものだと思います。

 

まず普通の方から紹介していきましょう。

ごく普通のいわゆるピンセットです。
それでも大きさがいくつかあったり、ろう付け用と石を扱うものを分けていたりしています。
また使いやすいように先端を削ったりして、自分なりの形にしてあります。

ピンセット各種
ピンセット各種

 

先端を加工したもの・1
先端を加工したもの・1

 

先端を加工したもの・2
先端を加工したもの・2

 

 

次に特殊な方。

特殊な方は、逆ピンセットといって何かをはさんで固定しておくためのものです。

普通のピンセットは先端が開いていて、何かをつかむときに力をいれて先端の部分をとじる、という使い方ですが、逆ピンセットは文字通り逆になっています。
つまり通常の状態で閉じていて、力を入れると先端が開くというものです。
主にろう付けの時に使うもので、対象物が動かないようにするのに便利な道具です。

これも先端を削ったりして使いやすい形にしてあります。

逆ピンセット
逆ピンセット

 

つまむと開きます。
つまむと開きます。

 

手を離すと閉じて、固定されます。
手を離すと閉じて、固定されます。

 

どちらのタイプも自分の手になじむように形を変えることがポイントでしょうか。
こういう一般的な道具でも、自分専用のオリジナルなものにしている、ということです。

アクセサリー作りは細かいものを扱うことが多いので、これらのピンセットは必需品です。製作していて全く使わない日は無いでしょう。
地味ではありますが、絶対に必要な道具なのです。

 

 

 

 

フォロー 大塚 貴:

1967年 東京生まれ神奈川育ち。 シルバームーン彫金工房のオーナーであり、デザインから制作の仕上げまでをすべてひとりで手がける職人でもあります。

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