こんばんは、シルバームーン彫金工房、大塚です。
最近いぶし加工が入るものばかり作っていたので、その事を書いてみます。
いぶし加工とは銀の地金に薬品を塗って化学変化で黒くする加工のことです。いぶし銀とともいいます。
元々は火で炙って煤をつけていたのだろうと思われますが、今はだいたい何種類かの薬品で黒くしています。
地金の表面だけを酸化させてその被膜で覆っているので、磨けばまた元通りの銀色です。
たまに「この黒い部分は銀ではないんですか?」と聞かれることもありますが、確かにそう思うのも無理もないほど真っ黒になっていて、ふつうの銀色の部分とは別物のように見えます。
いぶし加工ができることで銀の表現はかなり広がります。
立体的なものをいぶすことで陰影をつけて、より立体感を出すとか、溝の部分をいぶしてはっきりした模様をつけたり。
当店のものは部分的に使った金のバックを黒くして、より目立たせるためにいぶし加工を使うことも多いですね。
比べてみると金の存在感がぜんぜん違って見えるのが分かると思います。
当店の商品には無くてはならない加工です。
透かし彫りのバックを黒くしました。(→K18の星と月が浮かぶ夜空のようなバングル 【TOB163】)
月と唐草模様の周りとフチに打ち込んだ模様の中を黒く(→K18の月とシルバーのアラベスクモチーフのバングル 太いほう 細いほう)
こちらは溝の中を黒くしています。(→K18枝バングル/太 【TOB107】)
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