工房の一日


こんばんは、シルバームーン彫金工房の大塚です。

最近続けて何人かの人に「作る仕事の人って毎日どんな風に仕事をしているのですか?」のようなことを聞かれたので、工房での一日の様子を追ってみたいと思います。

一日中ずっと作っている印象の方が多いようですね。たしかに以前アクセサリーメーカーに勤めていたときはほぼそうでしたが、お店を開いてからは作ることと平行していろいろな業務を行っているという毎日です。

 

9時から10時頃 工房に到着。

朝はだいたい9時から10時ごろお店にきます。卸し先のお店に寄ったり、買い物をしてから行くこともあるのでまちまちですが、だいたいこれくらいの時間です。教室のある日はもうちょっと早いです。

店についてからはメールのチェック、オープン時間が近くなったら店内と表を掃除。

オープン後からお昼までは店頭の商品を磨いたり、材料の仕入れ先に電話やファックスをしたり、伝票を書いたりなど主に事務仕事をしています。

 

昼食後から作る作業。

昼食はだいたい12時から13時頃。
その後、注文の分や店頭の商品で売れたもの、特注品や修理でお預かりしたものがあればそれも作ります。

また新商品のデザインをしたりもしています。思いついた時にメモしたり、後からそれを煮詰めたりですね。たまに思いついてすぐに作りはじめることもあります。
特注品がある場合、そのデザイン画を描いたりもします。
その間にお客様がみえたら、もちろんその応対も。
ネットショップの発送は夕方頃にまとめてしています。

 

閉店後もすぐは帰りません。

閉店時間の7時までは製作を中心にやって、閉店後はツイッター、ブログなどを書いたりして、だいたい8時から9時ごろに帰ります。

たまにお仕事帰りのお客さまから「今から行っても間に合いますか?」とお電話をいただくこともあって、そんな時はお店を開けていることもあります。

 

だいたいこんな感じの毎日です。
作り手とはいえ、ずっと作っているわけではないんですよ。

そして、お店を開いてから作る以外の細かい業務も増えましたが、お客様とのお話はいつも楽しく刺激になります。
独立して十年ほどは工房だけをやっていた頃はお客様から直接感想をお聞きすることはほとんど無かったので、自分の作ったものを目の前でほめてもらって、お買い上げ頂けるのはとても幸せなことだと実感しています。

また、曜日によっては教室もあるし、たまにはお店をしめてイベントに出店したりなど、意外に毎日が新鮮なんですよ。

 

 

 

 

 

フォロー 大塚 貴:

1967年 東京生まれ神奈川育ち。 シルバームーン彫金工房のオーナーであり、デザインから制作の仕上げまでをすべてひとりで手がける職人でもあります。

コメントを残す